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イタリアのSushiレストランが直面している問題

今年になって初めてのマグロ日記更新です。
危うく三日坊主になるところでした・・・(笑)

年始からしばらくの間は、ミラノの魚市場にマグロがない状態が続き
夫でなくても、誰でもが捌けるマグロが入荷していました。

真空パックの捌かれたキハダマグロです!

ハサミか包丁でビニールのパックを開ければ終わり。
なんて簡単なんでしょう~(笑)
でも、着色料で真っ赤にしていて美味しくないんですけどね・・・・・

だから、夫のテンションも下がり気味でした。
さらに夫のテンションを下げてしまう事が最近のイタリアでは起こっています。

今日は、イタリアのSushiレストランが直面している問題について書こうと思います。
日本と違って情報が少ないので、イタリア全土がそうなのか、ミラノがなのか、
はっきりとしたことは分からないので、夫の直面している問題だと思って読んで
いただければと思います。

生魚は全て24時間以上冷凍しなくてはならない。
細菌を殺して、お客様に安全に食事をしていただくために。



アホですね。058.gif

銀座の高級鮨店で冷凍された魚は出てきませんよね???

生魚をより多くの人たちが食べる日本で
このような冷凍の話は聞いたことがありません。
冷凍すると、結局は細胞が壊れてしまい、解凍したときに味(旨味)が
流れてしまいます。

調べたところでは。冷凍しただけで細菌は死滅しません。
氷点下では細菌は休息状態に入るようで、また温度が上がると復活するそうです。
60度以上の熱を加えると死滅するとか。

私自身(夫)10年近く生魚を扱ってきましたが
一度も問題は起こりませんでした。

法律により、全ての魚を現在冷凍しています。
日本ではなかなか食べられない生のノルウェー産のサーモンがかなり鮮度のよい
状態で手にはいるのですが一度冷凍しているので、味が落ちてしまいます。
せっかくのシチリアの天然本マグロもです・・・・・。

心の声「やっていられません。」

当たり前ですが、知り合いの日本人のお店の何軒かは冷凍はしていません。
もったいなくてできません。。。

私(夫)には多くの事情があり、冷凍していますが・・・
(雇われの身ですからね。)

この法律は今に始まった事ではなく、4年くらい前からEUにあったようですが、
イタリアでは、イタリアだけの法律で「冷凍した魚を生で出してはいけない。」という
ものがあったそうです!!!!!
そして、去年からはイタリアもEUの法律に従うようになったとのことです。

では、何で今になってイタリアで騒がれているかというと
生魚の扱い方を知らないのにお金儲けのために日本食屋をやっている人が
沢山いるためだと思われます。
ミラノの日本食屋の約8割は中国人経営で、中国人コックと言われています。
実際に日本食屋で働く中国人や他の国の人と働く機会がありますが
彼らの多くは生魚を食べられないのです!!!
つまり、自分がお客様に出す魚が腐っているかの判断ができないと言うこと。

最近、何度かこのようなお店では問題が起きたようです。
だから、今になってこの法律が問題視されてきたのではと思います。

もう少し、この怒りが収まったら続編を書こうと思います。

色々な人が色々なことを言うので、真実が良くわからず
私たちの知り得ている情報が100%正しい訳では無いと思います。
今後、より正しい情報を得ていきたいと思っております。
by nnoriko513 | 2011-02-21 19:52 | マグロ日記
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